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平成18年度 行政書士試験 問題25は、「地方自治法に規定する地域自治区」に関する空欄補充問題でした。

地域自治区は、第27次地方制度調査会答申 (平成15年11月13日) である「今後の地方自治制度のあり方に関する答申」に基づいて、平成16年の地方自治法の改正により規定が置かれました。
「行政書士試験においては、法改正部分は危ない」の理論に基づいて、平成17年度試験向けのテキスト改訂時に書き加えた覚えがあります。書いたときは、「こんなの出題されるかなぁ」等と思っていましたが、平成18年度試験において出題されて、ビックリとともに、書いてて良かったと思った覚えがあります。

出題内容は、条文を問うものであり、得点すべき問題でした。

では平成18年度 行政書士試験 問題25を載せておきます。





問題25 地方自治法の規定に照らし、次の文章の空欄 〔 A 〕 ~ 〔 C 〕 内に当てはまる文言として、正しいものの組合せはどれか。

 地域自治区とは、地域の住民の意見を行政に反映させるとともに、行政と住民との連携の強化を目的として、市町村の判断により 〔 A 〕 によって設けられる区域として、平成16年の地方自治法改正により創設された。
 地域自治区には、〔 B 〕 と、市町村の事務を分掌させるための事務所が置かれる。事務所の位置、名称および所管区域は 〔 A 〕 によって定められる。事務所の長は、事務吏員をもって充てられる。
 〔 B 〕 の構成員は、地域自治区の区域内に住所を有する者のうちから、〔 C 〕 。

   A        B              C
1 協定   地域協議会    住民による選挙で選ばれる
2 条例   地域自治組織   住民による選挙で選ばれる
3 条例   地域協議会    市町村長が選任する
4 協定   地域自治組織   市町村長が選任する
5 条例   地域協議会    住民による選挙で選ばれる






問題25 正解 3
A 条例
 地方自治法202条の4第1項は、「市町村は、市町村長の権限に属する事務を分掌させ、及び地域の住民の意見を反映させつつこれを処理させるため、条例で、その区域を分けて定める区域ごとに地域自治区を設けることができる。」と規定し、同条2項は、「地域自治区に事務所を置くものとし、事務所の位置、名称及び所管区域は、条例で定める。」と規定している。

■ 「協定」とは、行政主体と私人、私人相互間、行政主体相互間の合意 (契約) であって、当事者が共同して特定の行政目的の達成を目指して締結するものをいう。たとえば、建築基準法69条は、「市町村は、その区域の一部について、住宅地としての環境又は商店街としての利便を高度に維持増進する等建築物の利用を増進し、かつ、土地の環境を改善するために必要と認める場合においては、土地の所有者及び借地権を有する者 (……) が当該土地について一定の区域を定め、その区域内における建築物の敷地、位置、構造、用途、形態、意匠又は建築設備に関する基準についての協定 (以下「建築協定」という。) を締結することができる旨を、条例で、定めることができる。」と規定している。なお、地方自治法には、協定という用語は用いられていない。

B 地域協議会
 地方自治法202条の5第1項は、「地域自治区に、地域協議会を置く。」と規定している。

■ 「地域自治組織」とは、第27次地方制度調査会答申 (平成15年11月13日) である「今後の地方自治制度のあり方に関する答申」において用いられた用語で、ここに地域自治組織とは、基礎自治体内の一定の区域を単位とし、住民自治の強化や行政と住民との協働の推進などを目的とする組織をいう。答申では、地域自治組織のタイプとしては、①行政区的なタイプ (法人格を有しない。)、②特別地方公共団体とするタイプ (法人格を有する。) が考えられるとしていたが、その後の地方自治法等の改正により、①に当たるものとして、地方自治法202条の4第1項に規定する地域自治区が、②に当たるものとして、市町村の合併の特例等に関する法律23条1項に規定する合併関係市町村の区域による地域自治区が設けられた。
 なお、基礎自治体とは、基本的に市町村が念頭に置かれている。

C 市町村長が選任する
 地方自治法202条の5第2項は、「地域協議会の構成員は、地域自治区の区域内に住所を有する者のうちから、市町村長が選任する。」と規定している。

以上により、正解は3になる。

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2009.07.27 Mon l 行政書士試験 平成18年度 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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