fc2ブログ
本日、行政書士試験の指定試験機関である財団法人行政書士試験研究センター(以下「センター」と略称します。)より、令和2年度行政書士試験合格発表がありました。

受験申込者数 54,847人(令和元年度試験は52,386人)、受験者総数 41,681人(令和元年度試験は39,821人)で、合格者は 4,470人(令和元年度試験は4,571人)、合格率は10.7%(令和元年度試験は11.5%)でした。

例年書いていますが、試験当局は、合格率を8%程度(平成26年度試験において救済措置が発動されたことを考えると、「程度」より、「以上」に近い感じがします。現に、平成28年度試験では、9.95%にしていましたね。) にする意向をもっているようです 。
もっとも、合格率が10%を超えた平成29年度試験後、行政書士のご同輩の方々が、かなり憤っておられたことを覚えていますから、10%以上だとかなり問題になります。

令和2年度行政書士試験については、試験直後、「昨年度行政書士試験の合格率が10%を超えたため,本年度行政書士試験の難化が予想されていましたが,本年度行政書士試験は,昨年度行政書士試験よりやや易しくなったと感じました。」との試験講評を書きました(この時点では、合格率が12%を超えることもあり得るなぁという感じでした。) が、厳しい結果となりました。記述式問題の採点基準が厳しくなったのかもしてませんね。

合格なさった方には、心からおめでとうございますと申し上げます。
努力が実を結びましたね。

開業なさる方は、きちんと計画を立てられた上で、開業準備をなさってください。

なお、開業なさる方向けに、例年の記事を修正して再度掲載しておきます(新しい情報があるときは、入れていきます。)

行政書士の主な開業費用 (当方が入会当時)は、次のとおりです。
・登録免許税 3万円
・日本行政書士会連合会登録手数料 2万5000円
・福岡県行政書士会入会金 20万円
・行政書士会会費 2万4000円*
・必要諸物品費等(入会式にて)1万2450円
・職印 1万円程度
・名刺 2000円程度
* 福岡県行政書士会福岡中央支部の場合、月8000円であり、3か月ごとに3か月分が徴収されます。内訳は、福岡県行政書士会会費5,500円、福岡県行政書士会福岡中央支部会費2,500円です。なお、最後の支部会費は、各支部ごとに異なっています。福岡中央支部の会費は、福岡県会では、最高額であり、他の支部では、支部会費が1,500円程度のところもあります。
入会登録申請の手引き

※入会手続きは、各単位会(県単位)で異なりますので、まずは、各県の行政書士会のH.P.をご参照ください。
福岡県行政書士会入会手続き

このほかに、個人開業の場合、原則として、事務所を持たなければなりません(なお、行政書士をしている方の従業員として入る方も多くなりつつあります。開業後のことに心配がある方は、こちらも、ご検討なさるとよいかと思います。)。
自宅でも開業できますが、いろいろ条件があります(たとえば、①玄関から台所等の家族の生活空間を通らずに事務所としている部屋まで行ける、②お客様のプライバシーに配慮するため事件簿等の秘密とすべき書類を保管できる鍵付きロッカーがあるなど)。ですので、開業の際は、まず各都道府県の行政書士会に問い合わせをなさった方がよいでしょう。

※以上の詳細については、拙稿「開業ガイダンス」(東京法経学院発刊「不動産法律セミナー 2014年1月号)をご覧ください (アマゾンに中古が数冊ありますね。)。

また、今まで学習なさったことと、実務では大きな違いがありますので、各都道府県の行政書士会やその支部で行われている研修などに参加されるのもよいでしょう。
(福岡県会では、支部単位でも積極的に研修会を行っているので、県の行政書士会を通じて、
各支部がどのような研修会を行っているのかを聞いて、訪問されるのもよいでしょう。)

これは、以前書いたことですが、常々、弁護士のような研修制度が必要だと考えています。しかし、営業秘密・顧客秘密を洩らしたくないと思っている会員が多い中で、そのような意見は少数派ですね(上記趣旨を行政書士会で提案したのですが、ある行政書士の資格学校の講師に猛烈に反対されたのが印象的でしたね。そのとき、「ここは、食うか食われるかの世界なのだ!」と悟りました。)
それ以上に、顧客をつかむ努力は、大変です。
同窓会の幹事になったり、お付き合いの飲み会に自費でたくさん参加したりなど営業努力は並大抵ではありません。

でも、自由業の良さはあります。
自分で時間の設計をでき、執筆、農業、娘との時間を有意義に送っています。
サラリーマンでは、とても困難であり、かつ、許されないことでしょうね。

自由と責任が自由業の本質のようです。


【宣伝】 
 令和3年度行政書士試験に向けて、本年度も東京法経学院福岡校にて講義を行います。
 
 基礎講座は、1月31日(日)10時~からですので、福岡地方にお住いの方で、令和3年度行政書士試験の合格を目指される方は、ぜひご検討ください。
(基礎講座は、初学者向けですが、数年学習されている方でも、本年度試験の択一式で140点程度取れなかった方は、こちらの講座がよいかと思います。なお、この講座は、令和3年度行政書士試験に合格されたときは、「合格者全額返金お祝い制度」があります。)
 
 また、東京法経学院福岡校では、中上級講座も開講します。中上級講座は、1月30日(土)10時からです。
(中上級講座は、行政書士試験の主要科目である行政法と民法を、問題演習をとおして、きちんと理解することを目標としています。早くから本試験レベルの問題を解きたい方は、参加を検討なさってください。)

東京法経学院福岡校 ℡092-751-5866
スポンサーサイト



2021.01.27 Wed l 行政書士試験 令和2年度 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://hiroohirooyagi.blog54.fc2.com/tb.php/1128-f8ff3e38
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)