本日、財団法人行政書士試験研究センターより、平成24年度行政書士試験合格発表がありました。
受験申込者数75,817人、受験者総数59,948人(平成23年度は66,297人)で、合格者は5,508(平成23年度は5,337人)、合格率は9.19%(平成23年度は8.05%)でした。
平成24年度行政書士試験では、一般知識等問題がかなり易しかったため、合格率がかなり上がるかと考えていましたが、思った以上に記述式問題の採点が厳しく行われたようです。
やはり、当局は、合格率を10%未満に抑えたいようですね。
合格なさった方には、心からおめでとうございますと申し上げます。
努力が実を結びましたね。
開業なさる方は、きちんと計画を立てられた上で、開業準備をなさってください。
なお、行政書士の主な開業費用 (当方が入会当時)は、次のとおりです。
項目 | 金額 |
登録免許税 | 3万円 |
日本行政書士会連合会登録手数料 | 2万5000円 |
福岡県行政書士会入会金 | 20万円 |
行政書士会会費 | 2万4000円* |
職印 | 1万円程度 |
その他雑費 | 1万円程度 |
名刺 | 2000円程度 |
* 福岡県行政書士会福岡中央支部の場合、月8000円であり、3箇月ごとに3箇月分が徴収されます。内訳は、福岡県行政書士会会費5,500円、福岡県行政書士会福岡中央支部会費2,500円です。
このほかに、個人開業の場合、事務所を持たなければなりません。
自宅でも開業できますが、いろいろ条件がありますので、開業の際は、まず各都道府県の行政書士会に問い合わせをなさった方がよいでしょう。
また、各都道府県の行政書士会やその支部で研修などを行っていますので、それに参加されるのもよいでしょう。
(福岡では、支部単位でも積極的に研修会を行っていますので、県の行政書士会を通じて、
各支部がどのような研修会を行っているのかを聞いて、訪問されるのもよいでしょう。)
ただし、あくまでも私見ですが、行政書士会の研修にそれほど期待されないほうがよいでしょう。
研修会の内容は、あくまでも業務に関する断片的なもので、業務の大まかな内容はわかりますが、それだけの知識で実務をやっていくことは、まず不可能です(。
これは、以前書いたことですが、常々、弁護士のような研修制度が必要だと考えています。しかし、営業秘密・顧客秘密を洩らしたくないと思っている会員が多い中で、そのような意見は少数派ですね(上記趣旨を行政書士会で提案したのですが、ある資格学校の講師に猛烈に反対されたのが印象的でしたね。そのとき、「ここは、食うか食われるかの世界なのだ!」と悟りました。)
それ以上に、顧客をつかむ努力は、大変です。
同窓会の幹事になったり、お付き合いの飲み会に自費でたくさん参加したりなど営業努力は並大抵ではありません。
でも、自由業の良さはあります。
当方は、自宅で母の介護と娘の療育を行っていますが、サラリーマンでは、とても困難であり、かつ、許されないことでしょう。
自由と責任が自由業の本質のようです。
【宣伝】
平成25年度行政書士試験に向けて、今年も東京法経学院福岡校にて講義を行います。
2月2日(土)からですので、福岡地方にお住いの方で、平成25年度行政書士試験の合格を目指される方は、ご検討ください。
東京法経学院 平成25年度行政書士向け講座