本日、行政書士試験の指定試験機関である財団法人行政書士試験研究センター(以下「センター」と略称します。)より、令和元年度行政書士試験合格発表がありました。
受験申込者数 52,386 人(平成30年度試験は50,926人)、受験者総数 39,821人(平成30年度試験は39,105人)で、合格者は 4,571人(平成30年度試験は4,968人)、合格率は11.5%(平成30年度試験は12.7%)でした。
例年書いていますが、試験当局は、合格率を8%程度(平成26年度試験において救済措置が発動されたことを考えると、「程度」より、「以上」に近い感じがします。現に、平成28年度試験では、9.95%にしていましたね。) にする意向をもっているようです 。
もっとも、合格率が10%を超えた平成29年度試験後、行政書士のご同輩の方々が、かなり憤っておられたことを覚えていますから、10%以上だとかなり問題になります。
令和元年度行政書士試験については、試験直後、「平成30年度行政書士試験の合格率が10%を超えたため,令和元年度の行政書士試験の難化が予想されていましたが,法令等科目については,その予想がまさに的中し,例年 (=試験内容が現行のもの同じものとなった平成18年度行政書士試験以降のもの) と比較すると,かなり難しい問題が多いように感じました。特に,民法は,難易度の高い問題が多く,日頃の学習成果を発揮することができないように思えました。」との試験講評を書きました(この時点では、合格率が10%を切るかなぁという感じでした。) が、没問1問により当初の目論見が狂ったようです。
合格なさった方には、心からおめでとうございますと申し上げます。
努力が実を結びましたね。
開業なさる方は、きちんと計画を立てられた上で、開業準備をなさってください。
なお、開業なさる方向けに、いつもの記事を修正して再度掲載しておきます。
行政書士の主な開業費用 (当方が入会当時)は、次のとおりです。
・登録免許税 3万円
・日本行政書士会連合会登録手数料 2万5000円
・福岡県行政書士会入会金 20万円
・行政書士会会費 2万4000円*
・職印 1万円程度
・その他雑費 1万円程度
・名刺 2000円程度
* 福岡県行政書士会福岡中央支部の場合、月8000円であり、3箇月ごとに3箇月分が徴収されます。内訳は、福岡県行政書士会会費5,500円、福岡県行政書士会福岡中央支部会費2,500円です。なお、福岡県では、最高額であり、他の支部では、支部会費が1,500円程度のところもあります。
このほかに、個人開業の場合、原則として、事務所を持たなければなりません(なお、行政書士をしている方の従業員として入る方も多くなりつつあります。開業後のことに心配がある方は、こちらも、ご検討なさるとよいかと思います。)。
自宅でも開業できますが、いろいろ条件があります(たとえば、①玄関から台所等の家族の生活空間を通らずに事務所としている部屋まで行ける、②お客様のプライバシーに配慮するため事件簿等の秘密とすべき書類を保管できる鍵付きロッカーがあるなど)。ですので、開業の際は、まず各都道府県の行政書士会に問い合わせをなさった方がよいでしょう。
※以上の詳細については、拙稿「開業ガイダンス」(東京法経学院発刊「不動産法律セミナー 2014年1月号)をご覧ください (アマゾンに中古が数冊ありますね。)。
また、今まで学習なさったことと、実務では大きな違いがありますので、各都道府県の行政書士会やその支部で行われている研修などに参加されるのもよいでしょう。
(福岡では、支部単位でも積極的に研修会を行っていますので、県の行政書士会を通じて、
各支部がどのような研修会を行っているのかを聞いて、訪問されるのもよいでしょう。)
これは、以前書いたことですが、常々、弁護士のような研修制度が必要だと考えています。しかし、営業秘密・顧客秘密を洩らしたくないと思っている会員が多い中で、そのような意見は少数派ですね(上記趣旨を行政書士会で提案したのですが、ある行政書士の資格学校の講師に猛烈に反対されたのが印象的でしたね。そのとき、「ここは、食うか食われるかの世界なのだ!」と悟りました。)
それ以上に、顧客をつかむ努力は、大変です。
同窓会の幹事になったり、お付き合いの飲み会に自費でたくさん参加したりなど営業努力は並大抵ではありません。
でも、自由業の良さはあります。
自分で時間の設計をでき、執筆、農業、娘との時間を有意義に送っています。
サラリーマンでは、とても困難であり、かつ、許されないことでしょうね。
自由と責任が自由業の本質のようです。
【宣伝】
令和2年度行政書士試験に向けて、本年度も東京法経学院福岡校にて講義を行います。
基礎講座は、2月1日(土)10時~からですので、福岡地方にお住いの方で、令和2年度行政書士試験の合格を目指される方は、ぜひご検討ください。
(基礎講座は、初学者向けですが、数年学習されている方でも、本年度試験の択一式で150点程度取れなかった方は、こちらの講座がよいかと思います。なお、令和2年度行政書士試験に合格された方には、「合格者全額返金お祝い制度」があります。)
また、福岡校では、中上級講座も開講しています、中上級講座は、2月2日(日)14時からです。内容は、改正民法の講義が5回、その後、答練になります。早くから本試験レベルの問題を解きたい方は、参加を検討なさってください。
東京法経学院福岡校 ℡092-751-5866
受験申込者数 52,386 人(平成30年度試験は50,926人)、受験者総数 39,821人(平成30年度試験は39,105人)で、合格者は 4,571人(平成30年度試験は4,968人)、合格率は11.5%(平成30年度試験は12.7%)でした。
例年書いていますが、試験当局は、合格率を8%程度(平成26年度試験において救済措置が発動されたことを考えると、「程度」より、「以上」に近い感じがします。現に、平成28年度試験では、9.95%にしていましたね。) にする意向をもっているようです 。
もっとも、合格率が10%を超えた平成29年度試験後、行政書士のご同輩の方々が、かなり憤っておられたことを覚えていますから、10%以上だとかなり問題になります。
令和元年度行政書士試験については、試験直後、「平成30年度行政書士試験の合格率が10%を超えたため,令和元年度の行政書士試験の難化が予想されていましたが,法令等科目については,その予想がまさに的中し,例年 (=試験内容が現行のもの同じものとなった平成18年度行政書士試験以降のもの) と比較すると,かなり難しい問題が多いように感じました。特に,民法は,難易度の高い問題が多く,日頃の学習成果を発揮することができないように思えました。」との試験講評を書きました(この時点では、合格率が10%を切るかなぁという感じでした。) が、没問1問により当初の目論見が狂ったようです。
合格なさった方には、心からおめでとうございますと申し上げます。
努力が実を結びましたね。
開業なさる方は、きちんと計画を立てられた上で、開業準備をなさってください。
なお、開業なさる方向けに、いつもの記事を修正して再度掲載しておきます。
行政書士の主な開業費用 (当方が入会当時)は、次のとおりです。
・登録免許税 3万円
・日本行政書士会連合会登録手数料 2万5000円
・福岡県行政書士会入会金 20万円
・行政書士会会費 2万4000円*
・職印 1万円程度
・その他雑費 1万円程度
・名刺 2000円程度
* 福岡県行政書士会福岡中央支部の場合、月8000円であり、3箇月ごとに3箇月分が徴収されます。内訳は、福岡県行政書士会会費5,500円、福岡県行政書士会福岡中央支部会費2,500円です。なお、福岡県では、最高額であり、他の支部では、支部会費が1,500円程度のところもあります。
このほかに、個人開業の場合、原則として、事務所を持たなければなりません(なお、行政書士をしている方の従業員として入る方も多くなりつつあります。開業後のことに心配がある方は、こちらも、ご検討なさるとよいかと思います。)。
自宅でも開業できますが、いろいろ条件があります(たとえば、①玄関から台所等の家族の生活空間を通らずに事務所としている部屋まで行ける、②お客様のプライバシーに配慮するため事件簿等の秘密とすべき書類を保管できる鍵付きロッカーがあるなど)。ですので、開業の際は、まず各都道府県の行政書士会に問い合わせをなさった方がよいでしょう。
※以上の詳細については、拙稿「開業ガイダンス」(東京法経学院発刊「不動産法律セミナー 2014年1月号)をご覧ください (アマゾンに中古が数冊ありますね。)。
また、今まで学習なさったことと、実務では大きな違いがありますので、各都道府県の行政書士会やその支部で行われている研修などに参加されるのもよいでしょう。
(福岡では、支部単位でも積極的に研修会を行っていますので、県の行政書士会を通じて、
各支部がどのような研修会を行っているのかを聞いて、訪問されるのもよいでしょう。)
これは、以前書いたことですが、常々、弁護士のような研修制度が必要だと考えています。しかし、営業秘密・顧客秘密を洩らしたくないと思っている会員が多い中で、そのような意見は少数派ですね(上記趣旨を行政書士会で提案したのですが、ある行政書士の資格学校の講師に猛烈に反対されたのが印象的でしたね。そのとき、「ここは、食うか食われるかの世界なのだ!」と悟りました。)
それ以上に、顧客をつかむ努力は、大変です。
同窓会の幹事になったり、お付き合いの飲み会に自費でたくさん参加したりなど営業努力は並大抵ではありません。
でも、自由業の良さはあります。
自分で時間の設計をでき、執筆、農業、娘との時間を有意義に送っています。
サラリーマンでは、とても困難であり、かつ、許されないことでしょうね。
自由と責任が自由業の本質のようです。
【宣伝】
令和2年度行政書士試験に向けて、本年度も東京法経学院福岡校にて講義を行います。
基礎講座は、2月1日(土)10時~からですので、福岡地方にお住いの方で、令和2年度行政書士試験の合格を目指される方は、ぜひご検討ください。
(基礎講座は、初学者向けですが、数年学習されている方でも、本年度試験の択一式で150点程度取れなかった方は、こちらの講座がよいかと思います。なお、令和2年度行政書士試験に合格された方には、「合格者全額返金お祝い制度」があります。)
また、福岡校では、中上級講座も開講しています、中上級講座は、2月2日(日)14時からです。内容は、改正民法の講義が5回、その後、答練になります。早くから本試験レベルの問題を解きたい方は、参加を検討なさってください。
東京法経学院福岡校 ℡092-751-5866
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